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日本企業での社内英語公用語化において起こりうる弊害

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社内英語公用語化の問題についてここ最近書いてきましたが、そのまとめをここにかきたいと思います。
なぜ、タイトルが、日本企業での社内英語公用語化における弊害なのかというと、社内英語公用語化での良い点って結構イメージ湧きやすいですよね?でも、その弊害について考える人は少なく、思いつきにくいものだと思ったので敢えて日本企業での社内英語公用語化において起こりうる弊害と題してまとめることにしました。
ただ、一つだけ絶対に誤解して欲しくないことがあります。




英語の勉強や習得自体はまったく悪いものではない

ということです。むしろ英語やるのはいいことです。ホントに世界広がります。友達増えます。いろんな本読めるようになります。国際問題とかに対してもっと興味が沸くようになります。もしかしたら英語のおかげで未来の奥様旦那様は外国人かもよ?

と、英語をできるようになること自体は全然悪いことなんてありません。

ここで、弊害があるといいたいのは、日本企業での社内英語公用語化という、英語の使用を日本国内で強いる環境についてということです。

では、私がいろんな本やサイトで見て感じた日本企業での社内英語公用語化において起こりうる弊害(あくまで可能性の話ですが)を簡単にまとめます。

1.日本文化、言語の衰退の可能性

英語=デキル人、カッコイイというイメージがすでに結構ある中で、有名企業が軒を連ねて英語支配を宣言するとさらに英語への信仰心とも言えるような考えが蔓延しかねません。そうなると日本語の存在は軽視されるでしょう。そして、前回の記事「日本での社内英語公用語化に対する外国人の意見」で述べたように、日本もフィリピンのような悲しい状態になりかねないのです。古くから我々の祖先が築いてきた日本独特の表現や日本語の美しさといったものが失われてしまってはこれほど悲しいことはありません。

2.社会での不平等の助長

英語を完全に公用語とすればその会社には英語ができる人しか入社できないことになります。仮にできたとしても収入や地位の面で差がついてくるでしょう。
なら、英語以外の分野で日本国内で一生懸命頑張ってきた人はどうなりますか?英語ができないだけで優秀な技術者・職人、事務員、営業マン、イラストレーター・・・・が英語が出来る人と差をつけられる結果となってしまいかねません。
日本国内において英語を軸に人材の良し悪しを判断したらそこはもう日本ではない気がします。

3.言語権の侵害

言語権という権利が世界的に認められています。これは簡単にいうと自分の国の言語を自由に使っていいですよ。自分の国の言葉大切にしていきましょうね。というようなものです。国レベルでなくとも、日本国内において名だたる企業がどんどん英語を公用語にし始めたらもう日本語を使う場がすくなくなり日本語話者の肩身がせまくなる可能性があります。
そんな状態にはなるべきではないと思います。

4.言語に携わる職の減少

日本国内の全てのビジネスマンが仮に英語を自由に使えるようになったとしたら、通訳・翻訳などという仕事はどうなるでしょう?かならず今より需要は減ります。彼らは言語と言語をつないで人と人とを結ぶスペシャリストです。言語学やコミュニケーションの勉強を専門にやってきてそれを生業としている人間です。そして、そういう職にあこがれを抱く子供も沢山います。もし、英語が世界語!日本国内でも英語ができて当たり前!そんな状態になってしまったら。いくつかの素晴らしいお仕事が以前よりも大幅に減ってしますことになります。

以上、私の持論も交えてですが、日本企業での社内英語公用語化において起こりうる弊害について書きました。

あ、そろそろ英語の学習についての記事も書いていきますね^^;
ゴメンね

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